【英検1級合格ホルダーが教える】「英検1級でる準パス単」2400語を1ヶ月で覚えた方法

皆さんこんにちは、英学です。

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 英語学習に大切な知識は単語と文法です。多くの皆さんは中学生や高校生である程度身についていることでしょう。「使える英語」を身につけるためにはこれを音声とセットでインプットしておかないといけません。

 

日常会話ができるようになるために英語を勉強するのであれば、中学英語で習った内容を「分かる」レベルから「できる」レベルに引き上げることが最重要であり、あまり新しい単語を覚えることは必要ではないかもしれません。すでに知っている単語を正しく使えるようなトレーニングをするだけでかなり通じるようになります。

 

でもそれ以上のレベルの英語力を目指しているのであればもっと単語力を増やす必要があります。

 

今回は僕が昨年2019年に英検1級を受験する時に有効だった単語の覚え方をお伝えします。当時僕は47歳です。決して若いとは言えない年齢で、銀行員として働きながら、国内最高峰の英語の試験(英検1級)に出題される単語を覚えた方法はかなり多くの人にとって再現性のある方法だと確信しています。

 

ちなみに単語を覚える直前の僕の英語力はTOEIC900レベルでした。単語力に関しては英検1級受験者用の単語帳「でる順パス単」を見ても2割くらいしか分からない状況でした。

 

英検1級というのはTOEICなどとは比べものにならないほど試験範囲の単語量は多く難しいものばかりです。そのような普段、少なくとも日本で生活している限りほとんど使わないような英単語を短期間で覚えるのは簡単ではありません。

 

それにも関わらず1ヶ月で2400語を覚えた方法は多くの英語学習者にとって有益な情報になるのではないかと思いましたので、その方法を共有することで、一人でも多くの英語学習者の参考になればと思います。

 

 

【音声アプリ対応】英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)

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  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

最初に単語帳に載っている全ての単熟語を3種類に分ける

 

まず最初は仕分けです。

 

単語帳に載っている全ての単熟語を3種類に分けます。

 

知っている単塾語・あやふやな単塾語・知らない単塾語です。知っている単塾語は◯、あやふやな単塾語は△、知らない単塾語は×の印をつけます。

 

◯印がついたものはもう見る必要ありません。×印がついたものはひとまず置いておきます。そして△印がついたものをまず徹底的に覚えます。

 

全く知らない×印のものよりもはるかに楽に覚えることができるからです。ある程度最初はスピーディーに覚えられることを実感してモチベーションを高めることが大切です。

 

エビングハウス忘却曲線を意識して覚える

 

人間は一度新しいことを覚えると20分後には約半分近くのことを忘れることが過去の実験で証明されています。そして24時間後には覚えたことの7割以上は忘れてしまいます。

 

これは実験で証明された動かしようのない事実です。

 

エビングハウスはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスです。彼はかつて馴染みのない無意味な音節を記憶し、どのくらいの難易度で思い出すことができるのかという実験をしてます。

 

難しい説明は省きますが、覚えたことを時間の経過と共にどのくらい忘れるかということが示されていて、興味深いので以下に記しました。

 

20分後:42%忘れる

1時間後:56%忘れる

1日後:74%忘れる

1週間後:77%忘れる

1ヶ月後:79%忘れる

 

 

単語や熟語を覚えてから時間が長く経つほど、記憶したことを思い出すことが難しくなるということを証明したものです。誰が考えても容易に想像できることだと思いますが、これを実験によって証明したわけです。

 

詳しく知りたい方は以下を参照してみてください。

 

忘却曲線 - Wikipedia

ja.wikipedia.org

 

大切なことは「ふーん、そりゃそうだよね。」で終わらせないことです。

 

人間はどんな人でも多かれ少なかれこのようなペースで覚えたことを忘れるということです。頭がいい人も、記憶力がいい人も、みんな同じということです。

 

じゃあ、このことからどうしたら一番効率的に単語を覚えることができるのかを考えるわけです。それは出来るだけ早いタイミングで復習するとより負担が少なく、早く効率的に記憶が定着しやすくなるということです。

 

逆に言うと、1つずつ完璧に覚えてからじゃないと先に進まないような覚え方をしていると、いつまでたっても先に進めないと言うことです。

 

1つの単熟語を覚えるのにどれだけ時間やエネルギーをかけたかではなく、一定の期間にどれだけ頻繁に同じ単熟語を見たかが重要だと言うことです。多くの単熟語を短期間に触れ、それを何度も繰り返すのが最も効率がいい覚え方なのです。

 

そして、それを可能な限り音読と指でなぞりながら覚えます。ワーキングメモリーという運動記憶を活性化させて目、耳、口、指、体の4カ所の部分を総動員することで、目視のみの場合と比べて4倍記憶が定着しやすくなります。

 

まずはエビングハウス忘却曲線のことを理解して頂けたでしょうか?この事実を知らないでむやみやたらに単語を覚えてもとても非効率だということです。

 

それではどのような覚え方をしていたかをお伝えしていきます。

 

「でる準パス単」2400語を1ヶ月で覚えた方法

 

まず1日に200語ずつ目を通すように決めました。

 

朝、200語に目を通します。あくまでも流し読みで覚えようとはしません。この時日本語の意味と英単語を照らし合わせながら声に出します。同時に指で声に出している言葉をなぞります。

 

夜、朝目を通した200語を復習します。復習といっても朝やった同じやり方で目を通すだけです。覚えようとはしません。

 

2日目の朝、前日に朝晩目を通した200語にもう一度目を通します。(覚えようとしない)、そして新たに200語を追加して前日の朝晩にやったのと全く同じように目を通します。

 

2日目の夜、朝追加した200語と前日の200語を復習します。目を通すだけです。

 

これを続けるだけです。1日目だけは200語だけ目を通すことになりますが、2日目以降は400語に目を通します。

 

そして10日経つと2000語目を通したことになります。

 

僕は最初に◯△×の3種類に分類した時に◯が2割くらいあったので、実際にこの覚え方で回していたのは△と×印がついた1900語ほどでした。

 

10日で1語につき4回目を通す作業をしたことになります。これを次の10日間、そしてもう次の10日間やると1ヶ月で1語につき12回目を通したことになります。

 

一月に12回目を通すと意外と記憶に残るものです。後半はある程度覚えた単語が増えるので、まだ覚えていない残りの単語を覚えなきゃという意識が自然と出てくるようになり、単語の暗記が自ずと加速します。

 

僕の場合は2019年1月27日試験を目指して2018年10月10日からこの方法で単語を覚え始め、2018年の年末まで2ヶ月半くらいずっと朝晩繰り返しました。慣れれば朝晩5分くらいしかかからないので、確認するといった感じでした。

 

おかげで本番の試験の語彙問題は25問中22問正解でした。受験を決めて勉強を始めた当初は過去問を見てもほとんど知らない単語でしたが、「でる順パス単」をほぼ覚えたらかなり自信を持って正答することができていました。

 

まとめ:脳の構造、記憶のメカニズムを制するものは単熟語の暗記を制する

 

英単語に限らず多くの人にとって暗記は苦痛な作業だと思います。自分もいざ英検1級合格を目指したものの、膨大な単語量をどう攻略しようかと悩みました。

 

でも生物学的に証明された脳のメカニズムなどをしっかりと理解し、最も効率的な覚え方を取り入れたことで最短で最良の結果を出すことができました。

 

この結果から言えることは記憶は年齢や、やる気など肉体的、精神的状態や感情的な要素ではなく、脳の機能や能力の限界を知り、それをうまくサポートするような効果的な行動を取ることで不可能とも思えるような短期間での単語の暗記を可能にしたのだと思います。

 

ポイントは、

 

1. 一度目を通した単語は出来るだけ早い段階で復習する

2. 音読をし音とセットで覚える

3. 指で単語をなぞって運動記憶を活性化させる

4. 繰り返し反復する

 

です。

 

効果は実証済みですので折り紙付きです。かなり高い確率で再現性のある単語の暗記法であることを確信しているので是非、取り入れてみて下さい。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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