海外で働くために必要な英語力とは! 英会話か?読み書きか?

皆さんこんにちは、gAKUです。

 

僕がよく受ける英語に関する相談で「英語を身につけて海外で働きたい」「英語を使う仕事をしたい」というものがあります。

 

そんな時、僕は「どんな場所でどのような業種の仕事をしたいのか」を聞きます。まずどの国なのか?どんな会社なのか?どんな職種なのか?などです。

 

海外で英語を使って働きたいといっても、仕事に必要な英語力は働く場所や職種によって大きく変わってきます。それが明確に定まっていないようだとアドバイスのしようもありません。

 

どこの国で働きたいのか?

 

日本?

アメリカ?

イギリス?

香港やシンガポール

カナダ?

オーストラリアやニュージーランド

 

会社や職種は?

 

比較的高い英語のスキルを求められる職業

セールス、カウンセラー、コンサルタント、管理職など

 

高い専門性が求められる職種

エンジニア、アナリスト、デザイナーなど

 

これらはいくつかの例ですが、このように求められる英語のスキルは業界や業種、働く場所(国)などによってもかなり違います。アジアで英語を公用語として使っている香港やシンガポールなどと、アメリカやイギリスなど英語を母国語として使ってる国では求められる英語力も違います。

 

なのでただ漠然とそのようなことを考えるのではなく、具体的な目標に落とし込んで考える必要があります。

 

例えば転職して外資系の食品会社で働きたいとか、僕みたいに新卒で米系の金融機関に絶対入りたいとか、明確な目標を持つとよりやるべきことが見えてきます。

 

明確な目標が決まったらそれぞれの仕事で要求される英語力のレベルを把握しましょう。どうやって調べるか?手っ取り早くて確実なのは自分が働きたい国で働いていて、志望する職業に就いている人の話を聞いてみることでしょう。できれば何人かに意見を聞くといいと思います。

 

今はとても便利な時代になったので、知り合いがいなくても、SNSなどで自分が興味を持った人などに直接メールしてみるのも手だと思います。意外と気兼ねなく手助けしてくれる人もいると思います。僕なんかも知らない人同士でもSNS経由で助け合うことはよくあります。分からないことや質問があるときは積極的に連絡してみましょう。

 

仕事でどの程度の英語力が求められるのか?

 

一般的には人と接する機会が多いほど必要でしょう。接客など対人スキルが要求される仕事ほど英語の重要度は高まります。セールスやマーケティングなどの仕事は高い英語力が必要です。顧客や取引先、部下や上司などとスムーズに、そして正確に意思の疎通が出来なければ仕事で成果を上げることは出来ませんよね。

 

一方で、あまり高い英語力が必要ではない仕事もあるでしょう。自分だけで完結してしまうような職人的な仕事などがこの部類に入ります。アーティスト、美容師、エンジニア、調理師など技が光る仕事です。

 

ものすごく極端ですがわかりやすい例で言うと、メジャーリーグに移籍した大谷翔平選手などはまさにそうですよね。

 

英会話か受験英語か?

 

仕事によっては会話力が求められます。お客さんと直接関わる接客業はまさに会話が一番重要なスキルでしょう。学校で習った決まり切った英語以上に話し言葉スラングなども理解できて、会話がスムーズにできないと困るでしょう。

 

エンジニアやアナリストといった仕事だったらどうでしょう?彼らは読んだり書いたりすることが多いので、専門書や文献などを熟読する英語力が必要です。またそれを理解して論文を書いたり、プレゼンしたりすることもあるでしょう。

 

会話はもちろんきちんとできる必要がありますが、接客の仕事などとは違い、幅広と言うよりも、専門的で内容の深い話ができる会話力が必要です。

 

ちなみに、私は外銀で働いていてどのような英語力が必要だったかと言うと、普段の業務では数字を使うことが多いのでそこまで高度な英語力は使いません。でも海外のマーケットを日々追っているので、世界情勢に精通していなければなりません。そのため常に政治や経済、宗教や思想などあらゆることに興味を持って英語で理解を深める必要がありました。

 

色々な国や地域の人や、考え方の違う人種と働く環境なので阿吽の呼吸などというわけにはいきません。ものごとの説明は簡潔にしなければなりませんし、論理的でないと伝わりません。

 

会話力、読み書き、プレゼン能力などあらゆる点で英語力を駆使していたと思います。ある意味TOEIC満点や英検1級のレベルははるかに超えた職場だったと思います。だからと言って僕も含めて周りのみんながペラペラで完璧な英語を話していた訳ではありません。これは日本人に限ったことではなく、ノンネイティブの多くの人はそうでした。

 

さて、皆さんはどのような職種でどの程度の英語力が必要なのかがわかったら、そこに向かって勉強しましょう。僕が日本人の英語学習者を見ていてとても不思議なのが、会話にばかり注目が集まることです。

 

確かにキレイな発音で英語がしゃべれたらカッコいいです。でもそんな人は一握りだし、それを目指したところで中身の方がより重要です。英語の滑らかさやキレイさはとても憧れます。でもネイティブのようなキレイな英語は子供の頃に習得されたものでないとなかなか難しいのが現実です。

 

我々日本人が外国語として英語を身につけるために重要なことはそこではありません。どのような中身を英語でやりとりすることができるのかや、わかりやすく正確に自分の思うことを伝えられるかといったことの方が重要です。

 

日本ほど英会話に対して憧れが強い割には英語ができない国はないと思います。それだけ発音に対して完璧主義になり過ぎていて、片言ですら話すことができない人が多すぎるように思います。

 

発音や文法など多少間違えがあっても伝えたいこと伝えようとする熱意や意志が大事です。

 

そして、英会話もさることながら、英語を理解すること、英語でものを書くこともとても重要です。世界中の書物やネット上での記事などで日本語で書かれものはわずか5%未満です。半分は英語で書かれています。日本語しか分からない日本人は世界中に溢れている情報のたった5%未満にしかアクセスできないのです。

 

そしてそんな極めて限られた情報の中でしか知識を得ることができないのです。世の中には日本だけが間違えているようなこともあるわけです。多くの日本人はそのような世界の常識にすら気づかずにいるのです。鎖国のような閉ざされた国ならそれでもいいでしょうけれど、これからますますIT化が進めば、グローバル化もさらに加速することになります。

 

これからは今までの多くの日本人がそうであったように、企業や国に依存するのではなく自分自身の力を蓄えて何にも依存しないで生きていけるようなスキルを身につけることをオススメします。そして英語力こそが世界で活躍するための切符であり、英語ができる人がまだまだ少ない日本国内で大活躍できるチャンスをものにできるのです。

 

目的を明確にして、なりたい自分を強く意識して、日々継続して英語学習をしていけば必ず僕のように夢は叶います。質問や相談などいつでも受け付けますのでSNSなどで連絡して下さい。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。