皆さんこんにちは、英学です。
今回は英検1級に合格するための英語学習法を大公開します!
英検1級というと皆さん、どのようなイメージをお持ちでしょうか?超難問ばかりの試験だと思っていませんか?
私も学生時代にTOEIC980点を取った時に一度英検1級を受けて落ちたことがあります。なので「英検1級なんて合格出来るわけない!」と思っていました。
しかし、会社員として仕事をしながらの勉強でしたが、わずか4か月の勉強で2019年3月に英検1級に合格することができました。
この時の自分の経験が英検1級を目指している英語学習者の方に価値として提供できないかという思いで、この記事では英検1級に合格するための勉強法をお話していきます!
【目次】
1 ベースとなる英語力と勉強量
4か月で英検1級に合格したといっても、一体どのくらいの英語力の人がどのくらい勉強したら受かるのかがわからないと話になりませんよね。
ちなみに英検1級受験を決断して勉強を始める時の私の英語力はだいたいTOEIC 900くらいだと思います。その時から2年ほど前に受けたTOEICが905だったからです。これが社会人になって受験した唯一のTOEIC受験です。
この時TOEICを受験する前にほとんど勉強していません。そしてその後も全くと言っていいほど英語の勉強はしていませんでした。
ちなみに仕事で英語を使うようなこともありませんでした。学生時代にTOEIC980取った時と比べて明らかにスコアが下がっていたので正直残念でなりませんでした。
いくら外銀で18年間英語を使う環境でキャリアを積んできたとは言え、スコアが落ちているのはやはりショックでした。実務でバリバリ使ってきたからテストのスコアなど関係ないと思いつつも内心傷つきました。
ただ試験対策という観点からは、英検1級を受験される方はだいたいこのTOEIC900くらいのレベルからチャレンジすると思うので参考にはなるのではないかと思っています。
その当時TOEIC900くらいの私がどのくらいの勉強したのかというと、平日は4〜5時間、週末は約10時間くらい英語学習にエネルギーを費やしました。2018年10月10日に2019年1月27日に行われる英検1級の試験合格を目指して勉強を始めました。その間厳密にいうと3か月半です。とにかく必死に取り組みました。
2 英検1級の試験範囲と難易度は?
具体的に言うと、英文法は高校で習う範囲はほぼ完璧に理解していて、単語は1級の単語帳が最低でも半分くらいわかる程度だと思います。
英検1級の一次試験はリーディング(語彙、読解、リスニング、ライティング)で合格すると約1か月後に二次試験が行われスピーキングの技能が面接で評価されます。
まず一次試験でのハードルは英単語と英文法の力だと思います。特に英検1級の英単語は相当難しいのでよほど気合い入れて覚えないと合格できません。勉強を始めた時に過去問を見た時にはほとんど知らない単語ばかりでした。かなりショッキングでしたが、本格的にボキャビルに励み、ある程度覚えると長文読解もだいぶ解けるようになりました。
二次試験のスピーキングは国際情勢や社会問題など世の中のことに関心を持つようにするとより合格が近づくと思います。
「遺伝子組み替え食品は正当化されるか?」とか、「大量破壊兵器は抑止力として必要か?」といった日本語でも理由をいくつか並べてすぐに賛成か反対かを答えることが難しい質問を即座に英語で書けて、話せる力がないと合格出来ません。
このような内容は帰国子女で英語がネイティブと何不自由なくペラペラとしゃべれたとしても合格するのは極めて難しいでしょう。
ただし、きちんと対策をして効率的に集中して勉強すれば合格できるので、これから私がどのような勉強をしたかお伝えします。
3 英検1級合格のための勉強法
ここからは私の体験をもとに具体的に書いていきます。
まず英検1級の英単語のパートはかなり難問ばかりなので単語は徹底的に覚えました。ある程度英語ができるという自負がありながらコツコツ一から英単語を覚えるのは結構辛い時間でした。ある程度馴染みのある単語ならいいですが、日本で生活している限りはまず使わないようなものばかりでした。
英検1級の語彙問題はかなりレベルが高くネイティブでも知らない単語が登場することもあるくらいで、これが英検1級が難関資格と言われている所以です。
単語学習は1級合格のためには避けて通ることはできません。逆にここを攻略できれば合格をぐっと近くに引き寄せることになります。この単語学習に始めの2か月近くを費やしました。その時に役に立った単語帳を2冊紹介しておきます。↓
私は最初「文単」を覚えながら文章を毎朝一冊音読していました。最初は2日で一冊でしたが、慣れてきたら一日で一冊丸ごと読めるようになりました。これは3か月くらい続けました。朝7時に会社に行き、8時半くらいまで約一時間半、従業員食堂の片隅でやっていました。
「パス単」は最初の1か月かけてじっくり格闘しました。見出し語以外にも対義語や類義語なども暗記しました。
この時に役に立ったのは「mikan」というアプリです。ゲーム感覚で覚えられるし、音で覚えられるのでかなり脳に定着しやすかったです。この2冊がほば完璧になると過去問の語彙のパートは25問中20問以上は得点できるようになりました。本番では22問正解しました。
その後は直近の過去問を3回分やりました。たった3回です。でも3回分を解いてじっくり答え合わせしてその後5回同じ問題をなぞるように繰り返しました。そして5回分の過去問の読解問題の文章だけを毎日音読しました。
これは試験勉強期間の後半の1か月くらいです。サラッと書いていますが、過去問1回分を答え合わせした後の復習はかなりの時間かけています。完璧に理解できるまで単語を調べたり、文法的にわからないところがなくなるまで勉強するからです。長文などはすべて精読します。分を分解して構文の構造を理解してきちんと把握するように努めました。でも高校までの文法がだいたい頭に入っていればそこまで大変な作業ではありません。
単語はシラミつぶしに覚え、読解問題は精読し、リスニングは精読後にきちんと理解した上で何度も音読しました。実際に触れた教材の量は先ほど紹介した単語帳2冊と過去問3回分だけです。これ以上一次試験に合格するまで何も見たり読んだりしていません。結果的に文単の音読(オーバーラッピングやシャドーイング)はリスニングとライティングにも効果的なので一石二鳥でした。
大学時代にTOEICやTOEFLで高得点を取っていた時もそうでしたが、試験勉強で色々手を出してもあまり効果がないのを経験から学んでいました。
過去問などはその試験のエッセンスが凝縮された内容です。そのエッセンスを100%吸収し、自分の血や肉にして体に染み込ませることが合格への近道だと思います。
4 英検1級に合格する効果的な戦略は一極集中
英語学校に通う必要もないし、何冊も参考書を買うこともありません。単語帳2冊と過去問1冊、計3冊で十分対策ができてしまいます。一番重要なのは十分な時間を確保して効率よく集中的にエネルギーを注ぐことに尽きると思います。
何にどれだけエネルギーを注げばいいかは今お話しした通りです。やったことはいたって単純で簡単なことです。こうして記事に書いていてこんな内容でいいのかと思うほど伝えることがあまりないことに驚きます。
でも野球やテニス、ゴルフなども素振りやスイングが大切であり、複雑なことに多くの時間を割いている訳ではないですよね。トップアスリートは理想的な型が保たれているかの確認のため素振りなどの基礎的な練習を毎日誰よりも一生懸命しているのととても似ています。
英語学習も同じです。誰でも出来るような単純なことや簡単なことを、誰にもできないくらい毎日繰り返して体に染み込ませることが一番重要なのだと思います。
私のこの体験はつい数ヶ月前のものです。当時47歳の私が襟を正して覚悟を決めてチャレンジした結果出来たことなので、多くの方ができることだと思います。頭がいいとか優秀とかの問題ではなく、やるかやらないかだけです。
5 まとめ
英検1級は国内の最難関の英語資格の一つです。英検は日本人なら学生時代に誰もが受験したことがあったり、受験するよう勧めたられたりした経験があると思います。
そして英検1級は英語の先生ですら持っている人はとても少ないことから、英検1級合格者は羨望の眼差しを受けるほど価値のあるものだと思います。私も大学時代TOEIC980取った頃でさえ、英検1級は不合格でした。
それ以来、自分は英語が出来るという自負がありながら英検1級は避けて生きてきました。英検の話になると何となく居心地の悪い思いをし続け、心の奥深くに闇を持っていた感じでした。いつか挑戦しようと思ってはいても、かなり本腰を入れて勉強しないと合格しないからなかなか挑戦する気になれませんでした。
今回は総力を結集してエネルギーを集中的に注ぎ4か月で結果を出すことができました。これは自分にとってとても価値のあることであると共に、英検1級を目指している人や英語学習者全ての人に共有すべき合格体験談だと思い記事にしました。
英語に自信がつくだけでなく、時間を確保してエネルギーを注げばできないことなどないというくらい自分自身に対しても自信がつきます。
このブログではこのように今後もより多くの英語学習者が英語のスキルを習得しようと頑張っている気持ちをサポートし、一人でも多くの人が英語で夢をつかむことができるような情報を載せていきたいと思っています。
是非みなさんもさらなる高みにチャレンジしてみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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