就活生必見!外銀に求められる英語力

皆さんこんにちは、gAKUです。

 

今回は外銀で求められる英語力を自らの経験を通してお伝えしたいと思います。

 

学生の中には就職活動するときに英語を武器に外銀で活躍したいと思う人もいるでしょう。僕もそうでした。

 

僕は外銀で数年間新卒の採用に関わっていた時に沢山の大学生と面接をしていた経験があります。その多くはアメリカの大学や大学院を卒業する見込みのある学生でした。中には英語力をアピールするために工夫している学生もいました。

 

TOEICを1年間受け続けて何度も満点をとった学生や、英検1級を優秀な成績で合格すると授与される奨励賞を受賞している学生など我々を驚かせてくれるような方法で履歴書に書いてくる学生もいました。

 

ただ外銀といえ、東京オフィスで働く場合は配属される部署によってあまり英語を使わないケースもあります。僕は20年近く外資系金融機関の東京オフィスで働いていたので、今までも「外銀に入るためにどのくらい英語は必要ですか?」とか「留学経験がないと厳しいですか?」など英語力に関する質問をよく受けました。

 

そこで今回は外銀に就職して働くためにどのくらいの英語力が必要なのか説明していきます。

 

外資系金融に就職するためにはどれくらい英語力が要求されるのか?就活をしている学生にとってはとても興味深いところですよね!

 

本音を言うと英語と中身のバランスが一番大事です。

 

帰国子女で英語に全く問題なくても日本語に問題がある日本人は採用しません。意外と多いんですよ!

 

外銀には外国人の社員も大勢いるので、部署によっては外国人ばかりで自分一人が日本人だと言う場合もあるわけです。そんな時、日本人の顧客ときちんとしたやり取りや契約書などの書類作成などを日本人がきちんとチェックできないと話になりません。

 

帰国子女でよくあるケースは日本語になるとかなり砕けた言葉でしか話すことが出来ず、社会人として全く使い物にならないことがあります。これでは外銀でなくても日本企業も難しいかもしれません。

 

では、日本に暮らし独学で英語を身につけたような学生はどの程度英語力があれば良いのかと言うことですが、ある程度必要です。

 

ざっくりの感覚ですが、外銀に新卒で入るなら最低でもTOEIC700点、英検準1級くらいだと思います。

 

もちろんこれでは全く歯が立たないと思いますよ。でも最低このくらいあって、後は入ってからついていけば良いのだと思います。帰国子女のようにペラペラである必要はありません。でもきちんと話せて、読めて、書けることが重要です。

 

内定者の4割から5割くらいが留学経験や海外経験なしといった感じです。ちなみに私は日本生まれ日本育ちの純ジャパですが、学生時代の英語力はTOEIC980点、TOEFL650点でした。それでも一年目は大好きだった英語を恨むほど辛い思いをしました。部署にもよりますが、半年〜1年くらいは地獄のように辛い時期があるかもしれません。

 
重要なことは英語がある程度出来て就活という難関を突破しても、仕事ができないとクビになってしまいます。高学歴でも例外ではありません。学校の勉強のような答えのある問題を解くのが得意なだけの学生は、答えのない問題を自分で考えることが苦手だったりします。このようなタイプは英語が出来ても生き残るのは厳しいでしょう。

 

英語ができるのが当たり前の職場なので、英語力のアピールはほどほどに学生時代どのような活動をしてきたかなどを幅広に話すことをオススメします。

 

英語を武器にしたいなら商社など日本企業で海外部門などの方がいいかもしれません。外銀では英語は武器にはなりません。1つの道具です。それもみんなが普通に使いこなせる道具なので、そこを強調されても採用する方としても「他は?」といった感じになってしまいます。

 

とはいっても選考の時にどのように英語力が問われるのかお伝えします。

 

あくまでも通常のパターンを前提に話しますね。

 

  1. エントリーシートで英文のエッセイ
  2. 英語のweb test
  3. 英語での(外国人との)面談数回

 

私は米英仏と数社外銀を転職していますが、転職の際も英語での面談がないことはありませんでした。英語で話しをする機会は必ずあるので、面接でのスピーキング力はつけておいた方がいいです。また英語はもちろんですが、話す内容は論理性などもとても重要な要素なので、きちんと準備しないとかなりハードです。

 

外銀の場合新卒採用でも営業とかトレーディングなど部署単位で採用する場合もあるので、部門や部署によってはグループディスカッションなどもあります。入社してすぐ同僚になる人たちとのコミュニケーションがスムーズでないと業務に支障をきたすので、色々な人と英語で話すことになります。


東京オフィスで働く場合、営業は基本日本の企業や日本人になるので日本語がメインになります。とはいえ、社内のメールは全て英語ですし、会議も外国人が一人でもいる場合は英語です。よほど少人数の会議でない限り全員日本人なことなど稀です。そして営業でも販売する商品は海外の商品なので、それを理解するためには英語力が必要です。

 

決済や事務関係の仕事をしているバックオフィスは基本的には顧客に接することはなく、ほぼ社内で完結する業務なので、全て英語での業務だと思っておいた方がいいでしょう。本社とのやり取りや香港やシンガポール、インドのバンガローなどアジアの他の拠点とのやり取りなど拠点や時間帯の違う同僚たちと全て英語で業務をすることになります。

 

まとめ

 

就活生は外銀を外資系企業と思い違いしている場合があります。外資系企業で求められる英語力はピンキリです。かなり日本的経営をしていてほぼ日本の企業のような会社からまさに外国の企業のような社風の中、社員も外国人ばかりという会社もあるでしょう。

 

外銀は外国の銀行です。なので社内は外国とほぼ同じと思っていた方がいいです。社内システムや業務手順、手当て、報酬など全てのことは本国に沿っているので、日本の企業とは全く違います。それだけにとても開放感があり、責任も重くやりがいを感じられると思います。

 

外銀で働くためにはかなり高度な英語力が必要です。でも同時に考える力や問題を処理する速さなど精神的な瞬発力も必要とされます。常にフル回転で物事を考えながら適切な判断が出来て行動出来る実行力が備わってこないと外銀でビジネスマンを続けることは出来ません。タフなマインドと自分を追い込む精神力などが伝えられると高い評価を得られると思います。

 

是非、高い目標を持って英語で夢をつかんで下さいね。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。